『河北新報』にて掲載されました。

 

自家製卵、環境に優しく スイーツ店が地元農家と連携

以下、河北新報にて掲載された記事になります。




福島市のスイーツ店「レパコ」が、環境に配慮した自家製卵「フルーツエッグ」の生産に力を入れている。地元の果樹農家から集めた規格外の果物などを鶏の餌にし、農家には鶏舎の堆肥を還元。地域内の無駄を減らす小さな循環を生み出している。

鶏の餌に規格外果実、堆肥は還元 

 餌に入っているのは市内の農家で生産され、傷が付くなどして規格外となったリンゴやモモなどの果実、不要となった米ぬか。市内の企業から提供された「おから」やワインの搾りかすなども含まれる。いずれも産業廃棄物として農家らが費用をかけて処分していた。

 果実などは細かく砕いて餌に混ぜ、レパコが自社で飼育する鶏1200羽に与える。1日に必要な計約100キロの餌を作るのに約2時間かかるという。

 鶏1羽が1日に食べる量は170グラム。平均より約50グラム多い。鶏のストレスが少ない「平飼い」の方法で飼育するため、ケージを用いる一般的な飼育方法より鶏の運動量が多く、餌の消費量も多くなるという。

 同社の山口昌宏常務(57)は「飼育環境が卵の味に直結する」と話す。生産された卵はおからの植物性タンパク質を含むため臭みがなく、果実の影響からか白身が甘いという。昨年10月ごろからレパコの菓子に使い、自家製卵としての販売事業も始めた。

 山口常務は「本当の意味で『こだわり』の卵を作りたかった」と振り返る。効率性を重視する従来の養鶏に疑問を持ち、1次産業への挑戦を決意。2020年3月、同市庭坂地区に空き地を購入し、社員総出で1年3カ月かけて鶏舎を整備した。

 鶏舎の床に敷くもみ殻も近くのコメ農家から仕入れる。鶏のふん尿が混ざった堆肥は果樹農家の畑で使われる。食品ロスの削減は国連の持続可能な開発目標(SDGs)にもつながる。山口常務は「農業は食品の廃棄や担い手不足の問題などを抱える。卵を手に取り、関心を寄せてもらいたい」と力を込める。


https://kahoku.news/articles/20220201khn000016.html



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